患者さんの声



●胃カメラ体験記:アニサキス (40歳代 女性)


ある日曜の朝、みぞおちあたりの激痛で目が覚め、何度となく激しい痛みに教われました。
「痛っ!イタタタ・・・」
温めると楽になる気がして、お風呂に入ったりカイロを貼ってしのぎながら、
「ストレスからくる胃の荒れかな?」と思い月曜に病院で胃薬をもらおう、
と軽く考えていたものの胃カメラの想定もしていたので、スマートフォンでHPを探し、
「鎮静剤を使った楽な胃カメラ」と書いてあった「こうちクリニック」を受診することにしました。

朝食を抜き、車で病院へ向かう途中
どうしようもない痛みが襲い、運転も辛くなるほどでした。
予約なしの急な受診。
「土曜の晩ご飯、何を食べましたか?刺身は食べてないですか?」
「あっ、食べました!サバの刺身・・・」
「虫ですね、多分間違いないでしょう。すぐ胃カメラの準備をしますが大丈夫ですか?帰りは車の運転はできませんよ。」

半信半疑でしたが一旦車を置くため帰宅し、家族に再度病院へ連れて行ってもらいました。

看護師さんからの説明と同意書へのサインのあと、
青い液体を一気にストローで飲み、ベッドに横になって2回転。
こうして液体を胃に行き渡らせ、カメラで見やすくするのだそうです。
次に冷凍のゼリーのような少し苦いものを、のどの奥にのせ、自然に溶けるのを待ちました。
その後、喉の麻酔という液体をスプレーで口の中に吹きつけ、
鎮静剤の注射をし、口にマウスピースみたいなものを装着。
いつカメラを入れたのか分からないうちに、「おった、おった」という先生の声がしましたが
そこからの記憶はなく、前の晩、ゆっくり眠れなかったからか1時間程寝ていたようです。

診察室に並んだ自分の胃の写真の中に
「アニサキス」という虫をつまんでいるものがありました。
先生から「こんなに大きかったよ」とアニサキスの入った瓶を渡され
見ると、長さ3センチほどの白い糸のような虫がくねくねと瓶の中を泳いでいました。
「なかなかしぶとかったですよ。結構胃の入り口が腫れていますね。」
写真の胃壁は、赤くただれたようになっていました。

アニサキスは青魚やイカなどにいて新しい刺身ほど元気な虫がいるそうで

「しばらく刺身は食べられないな」と思いました。
5日間の胃薬をもらい帰りましたが、胃の痛みはすっかりなくなり、先生にはただただ感謝です。

胃カメラは「苦しい、痛い、ツライ」
経験した人の多くは口を揃え、二度とイヤだと言いますが、
今回はそのイメージがまるで変わり、
これを機会に定期的に、胃の内視鏡検査を受ける決心をしたことでした。
そして、胃カメラがあまりにも楽だったからか、
最初の思いとはうはら、数日後には平気で刺身を食べるようになっていました・・・(笑)