患者さんの声



●検査を受けたきっかけはラジオ番組 (50歳代 女性)


大腸の内視鏡検査を受けたきっかけは、先生のラジオ番組を何度も聞いたからでした。
多分仕事のストレスのため、便秘や下痢を繰り返すことがあるくらいで、他にこれと言って症状はありませんでしたが、大腸がんは早期に発見すればほぼ100%治るがん、と頭に叩き込まれているうち、それを知っていながらこの年齢で1度の検査も受けないまま大腸がんで手遅れになるのは悔やんでも悔やみきれないと思う気持ちがだんだん大きくなり、遂に暮れも押し詰まった頃、今年のうちにと予約をお願いいたしました。


私には過去に3度の婦人科などの開腹手術歴があり、腸の癒着もあって多分スコープが通りにくく痛いだろうと予想して、鎮静剤で少しだけ眠るくらいにとお願いしました。あんまり大口を開けてぐうぐう寝込んでしまい、うわごとでも口走ったりしたら恥ずかしいと思った事と、少しは検査がどう言うものか知っておきたいとも思ったからです。
また、検査でポリープや内視鏡で取れるがんが見つかった場合、取る事を希望するかどうかの質問もあり希望しておきました。もし取る事になれば、数日間は暴飲暴食もアルコールもいけない、激しい運動もいけないとのことでした。翌日は出張で夜には接待も入っていた為少し考えましたが、上司と二人での主張でしたので、もしそういう事になれば、おとなしく座っているだけで、運転も飲食もお願いすれば良いと心を決めていました。


冬の朝1番の検査ロビーは、暖房が効き始めたばかりで広々としているだけに少し寒く、3畳のトイレルームで暖房に温かくこもって、水薬を飲みました。痛みも無く何度かお通じがありましたが、途中で看護師さんが、「じっとしているよりも少し歩いたりした方が早く便がきれいになりますよ。」と教えに来てくださったので、お庭を1周したりしてみました。順調に便は透明になり、10時過ぎにはもう検査が始まりました。
ちょっとだけの鎮静剤とお願いしてあっただけに、途中で少し痛みがありましたが、堪えられないほどではなかったのですが、先生の方から、痛いね、痛いね、と話しかけてくださるので、つい痛い、痛い、などと応えているうちに終わっていました。


検査後の回復室が完備されていて、一応そちらに運ばれたのですが、私の場合は休むほどの事も無く、じき起きて服も着替えられ、説明を受けました。幸い何にも無かったそうで、タクシーを呼んで自宅に帰ったのは、まだ正午前でした。


翌日は朝から元気に出張に出ましたが、検査の際の下剤がまだ少し身体に残っているような感じで、夕方までに3度ほどトイレに行きました。夜の宴会では、検査の話で盛り上がり、何にも無くて良かったね、さあ飲め飲めと注がれるまま、空っぽのお腹に45度の泡盛を好きなだけ飲んでしまったもので、したたかに酔い、翌朝はどうやって帰ったのかさえ、何一つ覚えていない有様でした。
皆さん、健康でも飲み過ぎには気をつけましょう。なんでもほどほどに。