診療科目：胃腸・大腸内視鏡内科、肛門外科、内科

◯ 大腸ポリープ

自覚症状の無いものがほとんどです。検診などで偶然発見される場合もあります。大腸ポリープのほとんどは、過形成性ポリープか腺腫のどちらかです。過形成性ポリープはがん化の危険の極めて少ないポリープで、めったに切除することはありません。一方、腺腫も良性のポリープですが大きいものや凹んだ形のものはがん化の危険があります。
ポリープの全てを切除する必要はありませんが、がん化の可能性が高いものは切除します。

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◯ 早期大腸がん

自覚症状の無いものがほとんどです。検診などで偶然発見される場合もあります。
内視鏡での切除や手術で治療できます。早期の段階で発見できれば治療に伴う体への負担も軽くなります。

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◯ 進行大腸がん

血便、便が細くなる、残便感、腹痛、便秘と下痢を繰り返すなどの症状がありますが、がん特有の症状ではありません。血便があっても、痔と勘違いして発見が遅れることがあります。
手術や抗がん剤での治療があります。

〈新聞掲載Q&A：大腸がんについて、早期と進行性のもの.....〉

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◯ 感染性腸炎

下痢や腹痛、ひどくなると下血・血便・発熱をともなったり、胃にも影響し吐き気や嘔吐・食欲不振をきたすこともあります。細菌やウイルスが原因で、中には流行するタイプもあります。内服薬や点滴で治療します。重症になると入院や全身管理を要する場合もあります。

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◯ 虚血性腸炎

大腸粘膜に炎症や潰瘍ができ、腹痛、下痢、下血を来たします。大腸の血流障害が原因です。
症状の程度によって腸管の安静や点滴治療を行います。重症の場合は手術になる事もあります。

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〈新聞掲載Q&A：下血をおこす虚血性腸炎とはどんな病.....〉

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◯ 大腸憩室症

腸管の一部が外側に向かって袋状にふくらんだものです。
約70%の方は無症状ですが、炎症や出血を起こし、点滴治療や内視鏡での止血処置や手術が必要となることがあります。

〈新聞掲載Q&A：大腸憩室とはどんな病気ですか？〉

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◯ 機能性便秘

腸の運動が弱くなったり、緊張したままになったりして、便がうまく排出できないような状態です。食事や生活の改善、便秘のタイプにあわせた下剤などで改善することがあります。また、2012年11月からルビプロストンという新薬が使えるようになりました。この薬は小腸で腸液の分泌を増やし便の水分量を増やします。便が柔らかくなるので便の移動がスムーズになり便通がよくなります。

〈新聞掲載Q&A：便秘が気なるのですが、原因や治療に.....〉

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◯ クローン病

下痢・血便・腹痛などが主な症状です。小腸と大腸に深い潰瘍を形成する慢性の病気で、発熱、全身倦怠感、体重減少といった全身症状や肛門病変をともなうこともあります。
原因は不明で難病に指定されています。 病状によって、内服治療、点滴治療、手術などが行われます。

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◯ 潰瘍性大腸炎

下痢・血便・腹痛などが主な症状です。大腸に慢性の炎症が起こる原因不明の病気で難病に指定されています。良くなったり（寛解）、悪くなったり（再燃）を繰り返します。
病状によって、内服治療、点滴治療、血球成分除去療法、手術などが行われます。症状が落ち着いていても、定期通院や検査が必要です。

〈新聞掲載Q&A：腹痛と下痢があり、粘液や血が混じった....〉

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◯ 過敏性腸症候群

腹痛や腹部不快感など腹部症状、便秘・下痢などの便通の症状を示します。腸管の働きや敏感さの問題と考えられており、炎症や潰瘍などは認めません。
食事や生活習慣の見直し、腸の働きを整える薬、気分を和らげる薬などで改善することがあります。よく似た症状を示すほかの病気もありますので、検査による確認も重要です。

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◯ 痔核

肛門近くの静脈が腫れる痔核(いぼじ)、感染によって化膿する痔瘻(あなじ)、硬い便で切れる裂孔(きれじ)などがあります。程度に応じて塗り薬や手術での治療が行われます。
出血や痛みが主な症状ですが、肛門近くの大腸に潰瘍や大きなポリープ(まれに直腸癌がん)がある場合でも似た症状を示すことがあります。検査による確認も重要です。

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